研究分野紹介
情報科学科 計算機科学系 コンピュータイメージング分野 (河畑G)とは?
コンピュータイメージング分野 (河畑G)は,東京理科大学 理工学部 情報科学科 計算機科学系にある研究グループの一つです.2019年4月1日に河畑助教が情報科学科に着任したことにより画像処理グループとして発足した,新しい研究グループです.その後,2020年6月1日付でコンピュータイメージング分野と改称となり,現在に至っています.本グループでは,主に,画像情報処理に関する研究を行っています.画像情報処理に関する研究には,色彩情報工学,コンピュータグラフィックス,視覚情報科学といった画像科学分野があります.また,情報科学における関連分野やメディカルシステム,モビリティ社会システムといった異分野の融合的な研究活動が必要になってきます.総じて,画像情報処理に関する研究を行っているため,6号館2Fの研究部屋をコンピュータイメージング分野(河畑G)と呼称しています.
研究分野
- 色彩情報工学
- コンピュータグラフィックス
- 視覚情報科学
- 医用画像工学
- ITS画像処理
- コンピュータイメージングシステムを実現するための組込みシステムソフトウェアの構築,ソフトウェア形式手法の適用
研究内容
画像科学・色彩工学を基盤とした画像情報処理
引用:http://a-graph.jp/2016/05/09/14934
画像情報処理の基盤となる画像科学,色彩工学に関して教育・研究を行っている.具体的には,画像処理,信号処理,光学,視覚の空間周波数特性を考慮して,ソフトウェア・ハードウェア協調設計の側面から,ユーザーに適した,好ましいと感じられるカラー画像の計測・処理・表現・再現に関する教育・研究を行っている.
コンピュータグラフィックスに関する画像情報処理
モデリング,シェーディング,レンダリング,アニメーションを始めとするコンピュータグラフィックスの理論に基づく画像処理手法や物体の質感情報に関する定量的評価モデルの構築に関する教育・研究を行っている.また,実世界ではできないような画像表現・再現をコンピュータグラフィックス上でシミュレーションとして行うことにより研究成果の可視化を行っている.
視覚メディアに関する画像情報処理
視覚メディアに関する教育・研究を行っている.特に多視点3D画像・映像の符号化画質評価や360度カメラ画像・映像の品質評価,ユーザーに負担の少ない画像提示手法に関して,アンケートや感性情報の主観評価に加え,生体情報や健康情報,画像特徴量,機械学習(サポートベクターマシン,深層学習)といった客観評価を考慮し,多変量解析を始めとする統計的手法を用いることで解析及び考察を行い,客観的だけでなく主観的にユーザーが望ましいと感じる画像の評価モデルの構築に関する研究を行っている.
メディカルシステムに関する画像情報処理
情報科学分野から医用画像工学やメディカル情報システムに関する研究を行っている.コンピュータグラフィックス,コンピュータビジョンの理論・知見を活用して,医用画像の領域検出,領域分割,再構成,画質評価を始めとする医用画像処理に関する研究を行うことによって,医学,情報・画像工学分野の連携を始めとする医工連携を進めている.また,コンピュータ支援外科を始めとするコンピュータ支援診断に関する研究を進めている.
モビリティ社会システムに関する画像情報処理
情報科学分野から交通情報システムや自動運転システムに応用可能なITS画像処理に関する研究を行っている.SLAM, 車両位置の自己位置推定,環境認識,車両の経路選択支援のシミュレーションシステムの構築を行い,安心・安全なモビリティ社会に向けた次世代交通情報システムに対してサービス情報学の観点から支援を行おうと考えている.
コンピュータイメージングシステムを実現するための情報プラットフォーム・組込みシステムソフトウェアの構築,ソフトウェア形式手法の適用
上記に挙げた画像情報処理システムの実現に向けたヒューマンセントリックな画像ハードウェアの最適設計,ディペンダビリティ理論に基づく組込みシステムの最適設計,リアルタイム性を重視した画像情報処理システム,ソフトウェア形式手法の適用による画像情報処理システムの自動化・高速化・最適化に関する研究を行おうと考えている.